Tuesday, August 20, 2013

エスパス ルイ・ヴィトン東京展覧会にて開催


ブラジル出身の世界的アーティスト、エルネストネトがルイヴィトン 表参道店7階のアートスペース、エスパス ルイヴィトン東京にて、個展『Madness is part of Life』を開催する。会期は、2012年9月29日(土)から2013年1月6日(日)まで。

エルネストネトは、1980年代後半より作品の発表を始め、伸縮性のある薄い布地や香辛料など、自然の素材を用いた有機的な立体作品やインスタレーションで知られている。本展では、現代社会における政治的な正しさや生産性が、狂気を隠蔽してしまっている状況を指している。本当の「正しさ」は存在するのか、むしろ狂気こそが私たちの中や周囲に宿る情熱そのものかもしれないのではないか、というのがネトの提起だ。ヴィトン アウトレット

展示の中心となる作品『A vida e um corpo do qual fazemos parte(われわれは生という体の一部)』は、私たちの「安定性」を問いかけるとともに、私たちの存在自体が「生(Life)」という体の一部であるということをテーマとした巨大なインスタレーション作品。精子を表す通路部分と卵子を表す居住空間という2つの要素で構成され、動物の体内を象徴した作品の壁は、螺旋状のかぎ針編みの細胞から成っている。来場者は、宙吊りになった通路の上を歩いたり、座ったり、寝転んだりすることで、ガラスに囲まれた空間から周囲の景観を再発見すると同時に、浮遊しているような感覚や眩暈を感じることができる。

その他にも、『Linhas pontos e patas(線、点と脚)』、ネトの1980年代の作品、『Prumo (下げ振り)』と『Peso(おもり)』を想起させる『TorusMacroCopula (トルスマクロボールト)』、そして伸縮性のある素材を用いた複数のボールの集合体『Pedras(石群)』といったインスタレーション作品が並ぶ。

これらの作品はいずれも、来場者に見て、座り、触わり、歩き、嗅ぎ、考えることを促すと同時に人間性をテーマとしている。このように、モノの重みを通じて、現実認識として想定された人間性は「身体を通じての関係性の構築」(physically structured in the relation)とも呼ばれる。来場者に味わってほしいのは、この身体的次元、つまり空間と生の特有の理解方法だという。また、ネトの弟子である新進のブラジル人ビデオアーティスト、エヴァンドロマシャードを招き、セミフィクションのアニメーション作品も紹介する予定だ。ルイヴィトン 財布

【アーティストプロフィール】
エルネストネト(Ernesto Neto)
1964年、リオデジャネイロ生まれ、在住。国際的な美術館での展示や、ヴェネチアビエンナーレ2001年のブラジル館代表を務め、ビエンナーレなどで活躍する一方、東京オペラシティアートギャラリー、金沢21世紀美術館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、豊田市美術館などでも展覧会に参加するなど、日本での活動も幅広い。

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